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奴隷妻物語第1話 

奴隷妻物語 第1話


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「検査の結果をお話いたします。奥さん、心を落ち着けてお聞き下さい。」

白い壁に囲まれた診察室の中に、笹野静香は白衣の医師と向かい合わせに

座っていた。

まだ30代の前半といった風の医師は、同情の響きを込め、慎重に言葉を選

びながら、その話を切り出した。

「残念ながら、検査の結果、御主人の身体に悪性の腫瘍が多数発見されま

した。もし、今日からこのまま入院し、治療を続けたとしても、ご主人の

命は良く持って1年、自宅療養ならば半年と言うところでしょう。」

「では、主人は、主人の命は・・もう。」

「ええ。事、ここに至っては手遅れです。発見が遅れたと言うより、進行

があまりにも早すぎた為に手後れになってしまいました。勿論、最善は尽

くすつもりですが・・。」

「何とか・・何とかならないんでしょうか。主人はまだ30になったば

かりなんです。」

「残念ながら現代の医学では・・」

「そんな・・。」

「転移が身体の随所に見られます。外科手術で全てを取りきるのは無理で

しょう。」

「そっ・・そんなに・・。」

「今となっては、お気の毒としか・・申し上げようがございません。」

「そうですか・・。ところで、主人はこの事を・・」

「当病院の方針として、希望の有無に関わらず、ご本人には告知すること

になっております。主治医である私自身の口から、先ほど告知させて頂き

ました。」

「主人は・・主人はどうでしたか?」

「正直・・だいぶお力落としのようでした。・・ですが奥さん、冷たいよ

うですが、これ以上は我々の問題ではなく、ご家族の問題だと思います。

今夜あたり、ご主人と2人、残された人生をいかに充実したものにするか、

じっくりと話し合ってみるようにして下さい。」

笹野静香、27才。新婚1年目の新妻である。

長い睫毛に大きな瞳、整った小振りの鼻、ぷっくりとしてやや厚めの唇・・

典型的な『ベビーフェイス型美女』である。

全体としてやや幼い印象を与えるのは、その愛くるしい童顔が原因では無

く、透き通る様に白い素肌が、少女の様に木目細かく、しかもマシュマロ

の様に張りがあるからだった。

女子大の時代から、静香はよく高校生に見間違えられた。そのたびに免許

証を見せたり、年齢を証明しなければならず、随分と煩わしい思いをした

ものだった。

だが反面、身体の成熟は遥かに早く進んだ。静香が高校2年生の時、スリ

ーサイズはB80・W58・H92に達し、その後も順調に発育を続けた。27才

になった今はウエスト・ヒップは高校生の頃と殆ど変わらないものの、バ

ストだけは95のFカップにまで膨らんでいた。そのグラマラスなボディは、

幼げな顔と見事な迄のアンバランスを呈していた。

職場結婚の夫・笹野信一は大手商社のエリート社員で、今年『係長』にな

った。『営業1課のサラブレッド』と言われた信一と、『秘書課の華』と

言われた静香が結婚し1年。ささやかではあるが、幸せな生活を送ってき

た。つい3カ月ほど前に、しゃれたマンションも買ったばかりだ。あとは

可愛い2世の為に愛の営みに励むだけ。順風満帆な人生を送るかに見えた

2人に、まさかこんな運命が訪れようとは思いもしなかった。

「我々としても治療に最善を尽くすつもりではおります。でも、ご家族の

愛で、残された時間を充実したものにして差し上げることが、何よりも、

ご主人にとっての幸せなのではないかと思います。辛いこととは存じます

が、今日はじっくりと話し合って下さい。」

「はい。」

静香は肩を落としたまま、「カウンセリング・ルーム」と書か

れた、白い扉を後にした。来院患者でごった返す、待合室ロビーのソファ

には、愛する夫、信一の、まるで死人のように青ざめた姿があった。

「・・静香。」

「・・信一さん。」

人目も憚らず二人は抱き合った。抱き合って・・泣いた。頬を伝う涙は止ま

ることを知らず、流れた。

その日の夜、テーブルを挟んで2人は向かい合っていた。食欲は湧かなか

った。ただ、むしょうに二人はお互いの気持ちを確かめたく・・しかし、

口を開けば哀しみの嗚咽しか漏れそうになかった。だから・・ただひたすら

二人は押し黙ったまま、沈黙の時間を重ねるだけだった。通夜のような静

かな時が流れた。

やがて・・・沈黙を最初に破ったのは、夫の信一の方だった。

「静香、聞いてくれるかい。」

信一がやっと重い口を開いた。

「はい。信一さん。」

「君も聞いている通り、僕はもう余命僅かと言う宣告を受けた。」

「ええ。はっきりと私も聞きました。でも、私はまだ希望を捨ててはい

ないわ。」

「いいんだ。」

「だめよ諦めちゃ。何とか生き抜く方法を考えましょう。」

「いいんだ。それより僕の言う事を聞いて欲しい。」

「希望を捨てちゃいけないわ。生きる気力を失っては、治るものも治

らなくなってしまう・・・。」

「いや、僕はまだ生きる気力を失ったわけじゃない。ただ、もし僕に残さ

れた日々が僅かなものだとしたら、それをいかに充実したものにするか・・・。

結局、それが生きる気力につながって行くんじゃないかと思うんだ。だか

ら、いいんだ。僕は死ぬ事を恐れたり、考えたりしないで、今この一瞬、

一瞬を大切に生きて行きたい。」

「そうね・・そうかもしれない。ええ、そうよ。貴方の人生を輝かせる

ために、二人で話し合いましょう。」

「ありがとう。君の言葉に勇気が湧いて来たよ。実は・・」

「なあに?」

「今まで黙っていたんだが、僕には君にも言ってない秘密があるんだ。」

「えっ・・・・。」

夫に秘密があるなどとは思いもよらなかった静香は驚きの

声を上げた。結婚し夫婦となったからには、二人は一心同体である。そん

な二人の間に隠し事があるなど、到底信じられなかったのである。

「君には言ってなかったけど・・・僕にはね、こんな趣味があったんだ。」

信一は、古ぼけたアルバムを数冊、本棚の奥から取り出すと、静香の前に

広げた。

「信一さん、これは何、いったい何なの?」

アルバムを一枚一枚めくり

ながら、静香は衝撃で眩暈がしそうになった。

アルバムに貼られた写真には、どれも皆、静香の知らない『女』が撮され

ていたのである。

ただの写真ではなかった。女は殆ど全裸であった。縄でぐるぐる巻に縛ら

れ、たいていの写真は、数人がかりで男に責められていた。何本もの『男

性自身』に奉仕させられている写真や、ローソクを身体にたらされている

写真もあった。圧巻だったのは、浣腸から排泄に至るまでのプロセスを記

録した連続写真で、局部がアップになっている写真には、アナルの襞一枚

一枚までくっきりとピントが合わされていた。静香に眩暈をもたらしたの

は、その嗜虐者の群の中に、明らかに信一らしい男が写されていたことで

ある。

「な・・何これ?」

初めて見る世界に、静香は言うべき言葉を失っていた。

「見ての通り『サドマゾ・プレイ』、つまり『エスエム』ってやつさ。」

「信一さん、『エスエム』ってどう言うこと?」

ショックだった。結婚してから1年、信一からは一度だって異常な行為を

迫られたことは無かった。それどころか、信一はいつでも優しい恋人であ

り、夫であった。

「君には話していなかったけど、僕はサディストだったんだ。」

「うそ。うそよ。嘘でしょう?」

その問いに答えず、ただ黙って首を振る信一。

「冗談・・よ・・ね?こんな時に、私を驚かせようなんて、悪い冗談

よね・・。」

「冗談じゃない。聞いてくれ。僕がSMに目覚めたのは、大学時代に、先

輩に誘われてSMクラブに行ったのが最初のきっかけだった。」

「ウソ、嘘よね。?」

「聞いてくれ。その先輩はサディストだったんだが、先輩には、とても綺

麗な彼女がいた。新入生だった僕は、コートの中でテニスに興じる彼女を

遠くから見て、ほのかな憧れを抱いていたものだった。白いテニスウェア

が光の中で輝いて見える、清楚な美しさを持つ女性だった。・・でも、そ

れは彼女の、ほんの一部に過ぎなかった。」

「…。」

「その晩、僕の前に跪いた美女は、紛れも無くあこがれのテニスウェアの

麗人だったんだ。信じられるかい?先輩は、昼は学園中の憧れの的だった

彼女に、夜はマゾ嬢として、SMクラブでバイトさせていたんだ。そして、

彼女に貢がせたその稼ぎで、別の女とプレイしていたんだ。

でも、そんなことはどうでも良かった。苦しかった受験勉強から解放され

て、名門大学に入った僕にとって、SMプレーは、いいストレス解消だと

思ってた。実際、無抵抗な女を鞭打つのは、いい鬱憤晴らしになった。

最初はそうだった。けれど、半年もたたないうちに、僕は様々なプレーを

経験し、やみつきになった。たぶん・・僕はもともとサディストの素質が

あったんだろうと思う。」

「いや、聞きたくない。そんなの嘘よ!」

「嘘じゃない。僕は本当に『サディスト』なんだ。」

「嘘、嘘だと言って。」

静香はその場に崩れ落ちた。辛うじて椅子にすが

っていられたのが不思議なくらい、衝撃を受けていた。

「始めてSMに目覚めてから、しばらくたったある日、先輩が彼女を連れ

て、僕のアパートにやって来た。でも、ただ遊びに来ただけじゃなかった。

先輩は嫌がる彼女のコートを玄関先で無理矢理剥いだ。コートの下の彼女

は首輪を嵌められ、乳房と股間にかかる縄以外は、糸一本身に付けていな

い、全裸だった。

先輩は言った。

『コイツが欲しいか?欲しけりゃ売ってやるぞ』。彼女に飽きた先輩は、

あろうことか彼女を売りに出したんだ。」

「信一さ・・ん」

「先輩は彼女を、『10万円で売る。』と言った。そう宣告された時の彼

女の目はとても哀しそうだった。『売春』なんて生易しいものじゃない。

『奴隷売買』だ。先輩は、彼女を奴隷として僕に売ることにしたんだ。」

「…・。」

「勿論、否応も無い。返事は1つさ。そして、バイトで貯めた、なけなし

の10万円を渡した途端、彼女はコンクリートの床に膝を着いた。それか

ら、その白魚の様な指で、ズボンの下で破裂しそうになっていた、僕の肉

棒を解放し、むしゃぶりついた。新しい主人として認知された喜びに、僕

はあっと言う間に果てた。調教され尽くした彼女は当たり前のように、僕

の樹液をゴクゴクと嚥下した。その時からだった。僕の爛れた生活が始ま

ったのは。」

「…・。」

「彼女は部屋の中では常に全裸で過ごし、求められれば、いつでも僕の嗜

虐的欲望を満たしてくれた。満員電車の中で、スカートだけ捲り上げて、

立位でセックスしたこともある。麻雀の座卓の下、論文をまとめる机の下、

食事をするテーブルの下には、常に僕の『物』をフェラチオをする、彼女

の姿があった。そんな時、僕の足の指は、必ず彼女の淫肉をまさぐってい

たもんだ。エプロン一枚で料理を作る彼女の股間には、必ず巨大なバイブ

レータが前後の穴で蠢いていた。フライパンの油が柔肌に飛び散る度に、

僕は熱さを忘れさせてやろうと、リモコンを『強』に合わせた。悶え苦し

む彼女を見て、僕は彼女に料理をさせながらその尻を犯したものさ。」

「そんな・・・。」

「そう。恥ずかしい排泄行為だってそうだ。メス犬である彼女に、もちろ

ん『トイレ』なんて代物は必要なかった。小便は必ず僕の見ている前で、

部屋の隅に置かれたブリキのバケツの中にやらせた。

『お願い・・見ないで・・』と泣きながら顔を背ける彼女の首輪を引きな

がら、カラカラとみっともない音をさせる彼女を随分とからかったものさ。

大便はもっと恥ずかしい方法を取った。狭い下宿の中で脱糞されたら臭く

てたまらないからね。どんなにお腹が痛いと言っても、夜になるまで我慢

させ、暗くなるのを待って、首輪一本の裸で散歩に連れ出し、近所の道端

で犬のように片足を上げながらやらせたのさ。」

「女の子に..ひどい。」

「最初は緊張して出ないようだったけど、イチジクを2・3本も入れてや

ったら、額に汗浮かべて、『早く出させて下さい』と、アスファルトに頭

を擦りつけていたっけ・・。翌朝、何も知らない大家の婆さんが、ブツブ

ツ言いながら電信柱の根元にあるウンコを片づけている光景は絶品だった

よ。近所の野良犬かなんかと思っていたらしいけど、脱糞の光景を見たら

腰を抜かしたろうな。」

「嘘。嘘よ。それじゃ、勉強も生活も出来ないじゃない。」

「確かに、勉強には身が入らなくなった。でも、生活には苦労しなかった。

金が無くなると、彼女は黙って出て行って、翌朝早くには帰って来た。

そして、そんな時彼女は必ず、5万・10万と言った金を僕に渡すんだ。

例のSMクラブで、ショウに出たりしてバイト代を稼いでいたんだな。

彼女が帰って来ると、僕はそのことで彼女を責めた。どんな男に、どんな

淫らな嬲りを受けたのか、白状するまで責め、白状したらしたで、その罪

を責めた。その金で、僕は生活費だけでなく、彼女を責め嬲るプレイ道具

を買い揃えることも出来たんだ。だから、生活はますますリッチになった

よ。」

「酷い人・・。」

「でも、そんな爛れた生活を長く続ければ、いずれ僕は駄目になってしま

う。いや、正直なところ、プレイもマンネリ化して来たし、彼女の肉にも

飽きてきていた。だから、僕は、彼女と手を切ることにした。」

「どうしたの?解放して自由の身に?」

「1対1でのプレイには限りがある。その頃、彼女とのプレイに飽き始め

ていた僕は、友人を巻き込んで2対1、時には6対1のプレイに没頭して

いた。そしてサディスト仲間を増やしたところで・・」

「お友だちと・・どうしたの?」

「真夜中の大学の教室で、競売にかけ、彼女を売却した。」

「そんな..可哀そう..」

「『可哀そう』だって?馬鹿な。彼女は喜んで首輪を引かれ、そこから1

キロも離れたそいつのアパートまで4つん這いで這っていったよ。途中、

すれ違った酔っ払いのオッサンに、本物の犬と間違えてチンチンをやらさ

れると言う、オマケまで付いてね・・。」

話しながら、信一の声はいつになく興奮していた。こんなに興奮した信一

を見るのは、静香にとって初めてであった。

「・・・知らなかった・・・貴方にこんな趣味があったなんて・・・。」

静香は、裏切られたような気がしていた。

「・・で、その女の人はどうなったの?」

「先輩は卒業すると、女を買い戻した。そして、一緒になったよ。結局、

先輩は自分の彼女の調教の為に『修業』させていたんだな。そして、彼女

は見事それに耐えた。結婚式の日、僕らはウエディングドレスの裾から伸

びたコードの先が、先輩の手に握られたリモコンにつながっているのを、

確かに見た。式の間中、新婦の頬が赤らんでいたのは、決して緊張による

ものじゃ、なかったってわけだ。」

「..その方との思い出が、このアルバムなのね。」

「そうだ、静香。」

「なぜ、今更こんな物を私の前に・・。」

「静香。僕は君を愛している。君に出会った時、君がノーマルな人間であ

ることに気付いた僕は悩んだ。でも、君が僕を愛してくれるなら、それで

十分だと思っていた。僕もノーマルなままで、満足できると思っていた。」

「信一さん、何を言っているの。」

「でも、ぼくはやっぱり駄目だ。静香、お願いだ。死ぬまでの僅かな時間

でいい。僕のメス犬、『奴隷妻』として、仕えてくれないか。死に行く人

間の最後の願いだ・・。」

「..。」

「静香..。」

「嫌よ。私はそんな変態じゃないのよ。お願い、信一さん。正気に戻って。」

静香は、夢なら早く覚めて欲しいと思った。

「お願いだ。決して君を不幸せにするような事をしない。愛し合って一緒

になった夫婦じゃないか。」

「でも・・。」信一の真剣な態度に心が揺れ動く。

「約束する。君の身体も心も、決して傷付けない。僕の愛は変わらない。」

「信一さん…。」静香に対する信一の『愛』、その事には微塵の疑いもない。

静香の心は大きく信一へと傾くのであった。

「お願いだ。一生、最後のお願いだ。」

「…。」

「頼む。」

「わかりました。」静香は諦めた表情で言った。これが、医師の言う『残さ

れた人生を悔いの無い、充実した物にする為、必要なこと。』ならば、ここ

は黙って夫に頷くしかない。

「ありがとう。本当にありがとう。」信一の顔にぱっと光がさした。

「そのかわり、お願いがあるの。」

「何だい。」

「どんな事をするのかわからないけれど、どんな時でも、私の事を愛してい

てくれると誓って。貴方の愛があるなら、私、辛い目に遭っても耐えられる

と思うから・・。」

『エスエム』と聞いて、どんな酷い目に遭うのか・・静香の心に一抹の不安が

よぎった。だが、どんな行為も『信一の愛』を信じてさえいれば、耐えられ

ると思った。それがどんなに甘い考えであったか・・後に身を以て知ることに

なるのだが。

「わかった。いつでも、いつまでも君の事を愛している。誓うよ。」



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[ 2008/01/30 17:56 ] 奴隷妻物語 | トラックバック(-) | コメント(-)